
寒暖差の激しい3月、いかがお過ごしですか?
おはようございます、けんちろです。
今日は朝から京橋で撮影をしております。
この前まで暖かかったのに、今日は本当に寒いですね。
寒暖差で体調を崩している人も多いようですが、あなたは体調など崩されていませんか?
3月は繁忙期という方も多い時期です。
私もクライアントワークや撮影案件が非常に多くバタバタしており、なかなか作品撮りの時間が取れるか心配なところですが、なんとか時間を見つけてシャッターを切りたいなと思っています。
今年の桜の開花はどうなんでしょうね、少し早いのかなと気になっている今日この頃です。
滑り込みで行ってきました!中之島美術館の「シュルレアリスム展」
さて、今日は最近足を運んだ美術展のお話を少しさせてください。
先日、大阪中之島美術館で開催されている特別展「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」を観に行ってきました。
会期が3月8日までと長く、「行こう、行こう」と思いつつ、いつも通り終了間際のギリギリのタイミングでの滑り込みとなってしまいました(笑)。
展示室には圧倒されるほど多くの作品が並んでおり、非常に見応えのある内容でした。
今回は、この展示を振り返りながら、AI時代における私なりの写真表現や考え方についてシェアしてみたいと思います。

シュルレアリスムが生まれた時代背景と、現代のリンク
シュルレアリスム(超現実主義)は日本人も大好きなジャンルですが、ここで少し歴史を振り返ってみましょう。
シュルレアリスムが生まれた当時の時代背景は、まさに「工業化と合理性の時代」でした。人間の理性による工業化が進み、世の中がどんどん便利になっていく。「物が増えれば生活が豊かになる」「人間は理性的で、正しい方向に向かっている」と誰もが信じて疑わなかった時代です。
しかし、そこに第一次世界大戦が起こります。
世の中を良くするはずだった工業の力と人間の理性が、悲しいことに「兵器」となり、世界を破壊してしまいました。
理性の先に行き着いたのが戦争だったという事実は、当時の人々に大きな絶望を与えました。
その反発として、芸術の世界で「理性の否定」や「既存の破壊」が行われました。
一度すべてを破壊し、次に何を創造すべきかと考えた時に生まれたのが、シュルレアリスムという考え方です。
これは、単なる合理性の否定にとどまらず、人間の内面にある「非合理な部分」や「無意識」により深く目を向けて芸術を制作していくというアプローチでした。

AI時代におけるクリエイターの生存戦略とは
このシュルレアリスムの時代背景、なんとなく今の現代社会に似ていると思いませんか?
現代はAI(人工知能)が凄まじいスピードで進化し、私たちクリエイターは「これからどう表現していくべきか」を強く問われる時代になりました。
ただ単に綺麗な写真を作ったり、合理的に物事を考えて最適解を出そうとしたりしても、その分野ではすでにAIが一歩先にいて、人間が勝つことは非常に難しくなっています。
論理性や合理性という土俵では、もはやAIの圧勝と言わざるを得ません。
では、私たち人間にできるクリエイティブとは何でしょうか。
それはやはり、シュルレアリスムの時代と同じように「自分の内面に目を向けること」、そして「非合理なものに目を向けること」だと私は考えています。
これこそが、AI時代を生き抜くクリエイターにとって非常に大切な視点ではないでしょうか。

写真という「合理性の塊」に、あえて違和感を忍ばせる【メタリアリズム】
私たちが普段向き合っている「写真」というメディアは、ある意味で「合理性の塊」です。
目の前にある現実の光をカメラで捉え、パシャリと写し止める。
基本的にはそこにある現実しか写すことができず、極めて物理的でロジカルな世界です。
私はこれまで、元ソフトウェアエンジニアという経験を生かし、写真の構造や光をロジカルに解体して「センスを論理で理解する」アプローチをお伝えしてきました。
しかし、その極めて合理的な写真の中に、あえて自分の内面的なものや、非合理的な要素を植え込むことができないだろうか。
そう考えるようになりました。
実は数年前から、私自身のポートレート作品にもシュルレアリスムのエッセンスを取り入れています。
私はこれを独自に「メタリアリズム」と呼んでいます。
シュルレアリスムが現実を超えた「超現実」であるのに対し、メタリアリズムは現代に合わせて現実をもう一段階俯瞰して見る「メタ」の視点を加えた造語です。
あまり詳しく解説してしまうと作品を見る楽しさが半減してしまうので、具体的にどうしているかは明言しませんが、意識しているのは「画角の中に少しの違和感を忍ばせること」です。
AIには意図して作れないような、ちょっとした違和感。
ある意味では「正しくない現実」をあえて入れ込みながら、遊び心を交えて作品を作っています。
私の最近のX(旧Twitter)や、毎日配信しているTikTokの投稿などを見ていただくと、「あれ?なんかおかしいな」と感じる部分があるかもしれません。
ぜひ、そんな視点でも楽しんでいただけたら嬉しいです。

あなたはどんな作品を目指していますか?
AIが驚異的なスピードで進化するこの時代、ただ「正しいこと」や「完璧な美しさ」ばかりを追求しても、AIには絶対に勝てません。
だからこそ、私たち人間は、ある意味で「間違ったこと」や「非合理なこと」を意図的に選択する余白が必要なのだと思います。
2026年を迎え、私自身も写真歴30年となりますが、表現の可能性を探求し続ける毎日はとても刺激的です。
あなたは今、どのような写真表現や作品を目指していますか?
AI時代に対して感じていることや、ご自身の作品作りで意識している「こだわり」があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!
けんちろでした。




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